論文検索(Search)

トモシンセシスによる乳房断層像と屈折強調像への応用

島雄 大介*

* 茨城県立医療大学保健医療学部放射線技術科学科
〔〒300-0394 茨城県稲敷郡阿見町大字阿見4669番地2〕
高速データ通信が可能なフラットパネル検出器の出現により,従来の幾何学的断層撮影法がトモシンセ
シスとして再び脚光を浴びつつある.トモシンセシスでは従来法の1断層撮影用スキャンのみで,任意の
深さでの断層像を何枚でも再構成できる.欧米ではすでにデジタル・ブレスト・トモシンセシスとして乳
房撮影の臨床試験が進められている.本稿では,もっとも単純なトモシンセシスについて概説するととも
に,これをラウエ型角度分解アナライザによる屈折強調像に応用して取得した乳がん試料の屈折強調トモ
シンセシス像を紹介する.屈折強調トモシンセシス像では従来の吸収像によるトモシンセシス像と比べ,乳
腺実質,実質内脂肪,クーパー靱帯の描出に優れており,乳腺内病変部の描写能の向上につながるであろう.
キーワード:トモシンセシス,乳がん,放射光,単色X線,屈折強調像
Med Imag Tech 28(2): 108-113, 2010

Back